チャム、入院です。


チャムは今日から入院です。数年前に指摘された腎臓の数値が想像以上に悪くなっていました。そのことに関して僕はいくらでも責められなければいけないし、何よりチャムにどうやって謝ったらいいのかわからないけれど、でも今はチャムが少しでも持ち直して家に戻ってくれることを祈るばかりです。
友だちと電話で話をしていたら、僕はどうにもチャムに申し訳なく、誰も彼もに申し訳なく、『僕じゃなければ、出会うのが僕じゃなければ』と責めずにいられなくて、そうしたらボロボロ涙が止まらなくなって。いい年したおっさんがみっともないなーって思いつつ、それでも涙が止まらなくて。けど、友だちは言ってくれました。僕の家に遊びに来たときのチャムは本当に幸せそうだよって。本当に愛されていて満足しているよって。おでこをゴツンとくっつけてきて、そのまま、くっつけたままにしてくれるチャムは本当に嬉しそうだよって。
みんなからもらったコメントを読んで、実際に日々顔を合わせての知り合いでもいつの間にか縁が消えてしまうことがほとんどなのに、会ったことがなくてもこんなに長くそばに、一緒に時間を共有してくれていることがどうにも嬉しくて、そんなことを考えたら、ほんの少しだけ気持ちが落ち着いてくるのが自分でもわかるような気がしています。気持ちが少しだけすーっと静かになるような気がしてます。
キャリーちゃんのママさん、温かい言葉をありがとうございます。僕は今、取り乱してばかりで、解決しない問題ばかりで、さっぱり自分というものを認識できていないような感覚なんだけれど、それでもこうやって『お食事でも』と言ってもらえるのが本当に嬉しいです。僕の気持ちがもう少し落ち着いたら是非ご一緒させて下さい。
tamaさん、一番最初にホームページに写真を送ってもらった頃が懐かしいよね。みんなみんな年を取るなんて当たり前のことなのに、僕は何をこんなに取り乱しているんだろう。けどね、僕はいつだったか日記に書いたことあるんだけれど、みんなと同じ時代を生きて、一緒に年を重ねられるって言うのが本当に嬉しかったりするんです。
reeさん、そっか、まお君ももう7才かぁ。いろんな時間を過ごしてきたよね。その時間に僕も少しだけ関われていることがこんなにも嬉しいことだなんて、そんなことに今頃気づくなんて、『もっと早く気づいてよ』って怒られちゃいそうだよね。
Hajimeさん、いつか、なんて言わず、いつでも紹介して下さいね。何だか僕は今、みんなの家の猫たちの寝ている姿やボーッとしている姿、怒ってる顔、笑ってる顔、いろんな顔にむしょうに会いたいような気がします。
ちゃとらんさん、チャムに僕の気持ちが伝わっているって言ってもらえるのが、ものすごく嬉しいんです、今。普段、台所や玄関で寝てばかりのチャムが、様子がおかしくなってからと言うもの、いつも僕のそばから離れなくて。寝るときは枕元にずっと寝るようになって。改めてチャムとの12年のあれこれを思い出してはチャムに話しかけたりしていました。幸せなんだよね、きっと、そういう時間って。

チャボの時、僕はチャボをずっと病院に閉じ込めてしまったことを後悔し、ナナちゃんの時、僕は病院に行きたがらないナナちゃんを無理矢理連れて行ったことを後悔し、何だか猫との暮らしって、何がどうあっても後悔ばっかりなんかなぁって、そんなことを考えたりもするけれど。けど、それでもやっぱり僕はこいつらと出会えて本当によかったなって思います。こいつらと出会えたからこそ出会えた人たちがいて、こいつらと出会えたからこその嬉しさや悲しさやいろんな思いがあって、僕の心は浮き沈みが激しすぎて音を上げそうだけれど、それでもやっぱり僕はこいつらと出会えて本当によかった。
どうか、どうか、チャムが元気でこの部屋に戻ってきますように。