逢うべき糸。

2007年の師走、僕は中島みゆきさんのコンサートに行ってきました。あのライヴは名曲揃いで、ライヴからしばらくして発売されたDVDも買って、何度も何度も聴いては涙し、そしていろんなことを思い出します。今年の秋の終わり(冬の初め?)にまたコンサートがあるようなので行ってくる予定でいます。金がなくて、普段は何も買わないから、そのくらい許してね、と、みんなにお願いして、ちゃんと断って。何を歌ってくれるんだろう?あの歌は?あの曲は?そんなことを思いながら聴いていると、画面から流れてきたのは『糸』。





縦の糸はあなた 横の糸は私 逢うべき糸に 出逢えることを 人は仕合わせと呼びます


以前、pepeさんのブログ上でちょっとした言い争いになってしまった人がいて(お名前を失念してしまいました。ごめんなさい)、その方はもう亡くなってしまったんだけれど、その人が確か中島みゆきさんのある曲が好きだと書いていて、それが『糸』だったっけなぁ、『誕生』?『命の別名』だったかなぁ、なんて懐かしく思い出したりしてみました。
本当にいろいろな人と出会っては別れての人生です。いろいろな猫と出会っては別れての人生です。マックとさえ出会わなければ僕はもっと平々凡々と暮らせていたんだろうか、こんな風にメンタルクリニックに通うような男になったりはしなかったんだろうか、なんて思ったりもするけれど、でもやっぱり逢うべき糸に逢えた僕は幸せな人生を歩んできたのだと思います。
tamaさん、いろんな後悔、なかなか消えてくれません。治療ストレス与えすぎたんじゃないか、気づくのが遅かったんじゃないか、あのときああしていれば、こうしていれば。そんな後悔、僕はいまだ消えず、ナナちゃんやチャムに謝ってばかりの毎日です。でも、それでもそれまでの日々、あいつらは絶対に幸せだったんだと信じています。だって、本当に嬉しそうな顔で甘えてくれたもの。幸せでなかったはずがないと思うんです。だから、今すぐには無理でも、だんだんと気持ちが落ち着いてきたら、ウドくんの嬉しそうだった顔ばかりが浮かんでくるようになると、僕は思います。
母さんもしんどい時間、過ごしていたんですね。全然知らなくてごめんなさい。でも母さんの『見送るのが仕事ですから』という言葉、すごいなと思います。僕も頭ではわかっているつもりでも、何だか置いてけぼりくらってばかりの子どもみたいな、そんな感じで立ちすくんでばかりいるような気がします。母さん、そう言えば、九州北部の豪雨は大丈夫だったんでしょうか。数年前から異常気象、異常気象と言ってるけれど、今では異常が普通みたいな天候ばかりになってしまいましたね。

今日も今日とて、こいつらは平和な時間を僕にくれます。肉球をぷにぷにといじくればイヤイヤしながらもじっとしたままで、ウニャンなんて泣いて。会社もプライベートも何だか大変なことばかりだけれど、それでも家にいるこの時間だけは僕は穏やかで、そして平和です。