シロンパくんの失明。

1か月ほど前から用足しが下手になった。そのときは何でだろ?どうしたんだろ?としか思わなかった。そのほかのことはごはんも普通に食べていたし、猫ベッドもきちんとジャンプして登って寝ていたし。
一昨日の夜だった。この子はいつも浴室の蛇口からお湯を飲みたがって、浴槽内に自分でジャンプして入るんだけれど、なかなか入ろうとしない。ミャーミャー野太い声で泣くばかり。仕方なく僕が抱っこしていれてあげたんだけれど、蛇口から飲もうとしない。もうそのときには見えていなかったんだ、きっと。
病院へ連れて行ったら、網膜剥離で眼球が壊れていて(表現が正しいかどうかわかりません)手術しても治らないそうです。シロンパくん、今まで見えていた世界が何も見えなくなってしまいました。あんなにくりくりっとしたかわいい瞳なのに。今、どんな不安の中にいるんだろう?どんな恐怖と闘っているんだろう?
でも大丈夫だよね。僕が危ないものを置かないようにして、手助けも最小限にして、そうしたら、そのうちシロンパくん、その生活に慣れてくれるよね。僕はそんな風に思い込みたいだけなのかもしれないけれど、でもそうなってくれなければダメなんだ。
でもね、もっと顔を見てもらいたかった。僕の顔を見てもらいたかった。もうそれが叶わないのが悲しくてたまらない。

さっき検索をかけてみたら、目が見えなくても元気で暮している猫っていっぱいいるんだ!そういえば僕の家にいた「元気」だって片足だったけれど、他の猫と何一つ変わるところはなかった。大丈夫。きっとシロンパくん、慣れてくれる。そして今までと変わりなく一緒にやっていってくれる。用足しは少しの間、失敗しちゃうかもしれないけれどね。ただ、この子は腎臓の数値がかなり悪いので、そちらも併せて注意してあげなくちゃ。