ごめんね、ナナちゃん

病院から帰ってきて、キャリーを出たナナちゃんはフラフラと、何度か転びながら押し入れの奥の段ボールハウスに入っていきました。そしてこの時間もその段ボールハウスの中で寝ています。今日は会社を3時に早退して病院に入ったのが4時。全てが終わって病院を出たのは7時半でした。3時間半もいろいろされて、よっぽど疲れちゃったんだろうな。
ナナちゃんが立てない原因として考えられるのは……

  • 1つめはガン細胞の転移。
  • 2つめは糖尿病の併発(尿検査での数値で疑わしいらしい)
  • 3つめは(これが原因であって欲しい)ゴハンを食べていないことによる衰弱。

このうちのどれなのか、すぐにはわからないらしい。糖尿病かどうかは月曜日の尿検査である程度わかるらしいけど、今日の検査結果の数値を見ながら、院長先生はちょっとイヤな感じがする、とは言っていた。ゴハンを食べていない事による衰弱ならば、強制給餌である程度回復するはず……でもガン細胞の転移だったら、、、もうどうしようもない。その場合、体力が弱っているだけに進行はあっという間に進んでしまう可能性がある……。
糖尿病だとしたら、、、今、ナナちゃんが悪性リンパ腫の治療で飲んでいるステロイドステロイドにもいろいろ種類はあるらしいが、ナナちゃんの場合は、おそらくこの薬の副作用での糖尿病らしい。そしてステロイドをやめるか、糖尿病を抑える治療をするか……その判断が非常に難しいらしい。ステロイドをやめるということはガンの治療を一切しなくなるということ。ステロイドを飲み続けると言うことは糖尿病の進行を抑えられないと言うこと。先生にそう言われて、真っ先に出た言葉は『ナナちゃんがつらいと感じる治療だけはもう勘弁してください』ということでした。それがいいか悪いかは別にして、ボクはもうナナちゃんを治療で苦しめることはしたくない。結果論だけど、今まで効果のないつらい治療をいっぱいさせてしまった。もちろんその時はナナちゃんによかれと思ってしたことだけれど、結局はナナちゃんを苦しめるだけになってしまった。もうあんな思いをナナちゃんに味わわせることだけはしたくない。昨日も書いたけど、ただただ平穏な時間を過ごして欲しいだけだ。
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明日からは投薬がなくなって、代わりに自宅での注射になります。点滴ではなく注射になりました。3種類の薬剤を調合するのはちょっと大変そうだけど、慣れれば問題なさそうです。あとは朝晩の強制給餌。病院では少しだけ食べてくれたけど、明日からはへたくそなpapaの強制給餌……食べてくれるかな。ちょっと不安だけど、食べて少しでも元気になってもらいたいよ。
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それからナナちゃんは立てないということもあって、トイレを使うことが当面できそうもありません。チャボの時みたいにおむつ、ということも考えたけど、しばらくは様子を見ます。シーツを敷いたりしながら様子を見てみます。どこかでもらしちゃうかもしれないけれど、それは洗えば済むんだし、ナナちゃんに一番いい方法は何なのか、様子を見ながら決めていこうと思います。
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昨日から今日のコメント、ありがとう。今、ボクは正直怖くてたまりません。どうやったら平静を保てるか、、、少し自信がありません。でもあれこれ考えないようにします。今はナナちゃんがどうやったら穏やかに過ごせるか、それだけを考えてやっていきます。昨日から今日、、、みんなのコメントに本当に支えてもらいました。本当にありがとう。
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ナナちゃん……
これからは、papaと一つずつ目標をクリアしていくことにしよう……
そうだな、、、まずは2006年の新年を一緒に迎えよう。
それがクリアできたら、今度はpapaの誕生日(2月3日)を一緒に祝ってもらおうかな。
その次は満開の桜を見に行こう。
トットとよく行った公園にも行ってみよう。この夏、何とか連れて行きたかったけれど、お前は調子がいいときがなかなかなくて連れて行けなかったもんね。
そうやって一つずつ一つずつクリアしていくことにしよう。
約束しよう、ナナちゃん。