投薬

ここ数日間の投薬のいやがり方は尋常じゃなかった。首を振っていやがり、何とか吐き出そうとし、そして、信じられないくらいの絶叫。『勘弁して』という叫び声が聞こえるかのようで、本当に切なかった。いつもは飲ませるときに『頑張ろうね』って笑いながら声をかけるんだけど、昨日はこれ以上『頑張ろうね』なんてとうてい言えなかった。おまけに、いやがり方がひどいからなのか、唇が切れて、投薬が終わると、ボクの手にはかなりの血が残る。
今朝は結局投薬ができず、そのまま病院へ。熱は少し落ち着いた。そのあと先生が投薬を試みてくれたんだけど、全部吐いた。
ナナちゃんへの負担を考え、明日からは投薬はやめて、自宅点滴ということに。これで少しでも楽になってくれれば……そして、熱さえ上がらなければ……ナナちゃんに残された時間はあとどれくらいなんだろう……。今はとにかくナナちゃんが平穏であってほしい。それだけだ。昨日の小春日和のような、穏やかな時間を過ごして欲しい、それだけだ。
心配してくれてありがとう。ゴハンも自分からは食べていないし、まだまだ安心はできないけど、何とか今回の波を乗り越えてくれれば……そう願っています。