命の連鎖

大げさなタイトルつけっちゃったけど、しんしんと寒い夜の公園でじっと座りながら考えてしまいました。昨日連れ帰った子は、ナナちゃんが生きていたら、到底連れて帰れなかった。免疫力がほとんどなかったナナちゃんに風邪をひかせるわけにはいかず、絶対に連れて帰れなかった。
昔、何かで冬柏の葉の話を読んだことがあります。冬柏の葉は、新芽が出て、その新芽がちゃんとやっていけるのを見届けてから、落ちる……ただそれだけのことです。その葉の話とナナちゃんが結びつくわけではないけれど、でも、ナナちゃんの命がどこかでつながっているような、そんな不思議な思いにとらわれた宅配の公園の時間でした。
夜になって、東京はしんしんと寒く、そしてこれ以上は望めないだろうというような星空です。それだけ空気が冷たいってことなんだろうけど、その中で頑張る猫たちを見ていると、何でこいつらがこんなにつらい思いをするのか、、、悔しさがこみあげてきます。それでもあるがままを受け入れて生きるこの子達を見ていると、ただただ愛しくてたまらなくなります。そして、無責任な飼い主、命の重みを知らない人たち、金儲けのためには動物をも利用する企業……いろんなものにむしょうに腹が立って悲しくなります。でも、この子達はまだ救われているほうかもしれない。ゴハンも食べられず、誰にも愛情を受けることなく、人知れず命を落とす子がどれだけいるか……
写真は新人君です。まだ名前はつけていません。しばらくはつけずにおこうと思います。一日にしてトイレも覚えてくれた利発な子です。耳ダニがひどいんだけど、耳掃除も大人しくさせてくれる、とっても素直な大人しい男の子です。ただ、相変わらず、他の子たちが部屋に入って来ません。こんなとき大将のナナちゃんがいたら、どんな風に接してくれたのかな……
何だか今夜は寂しいや。